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【書評】見城徹さんの「読書という荒野」を要約!名言と名著が惜しみなくまとめられた一冊!

こんにちは
ぽんすけ(@info_simplify)です

今回紹介するのは
見城徹さんの「読書という荒野」!

見城徹さんは幻冬舎の代表取締役
もともとは角川書店で編集者をしており
有名なものでは「公文式」を世の中に広めるきっかけとなった
人でもあります

幻冬舎からは色々なミリオンヒットの本が出ているので
見城徹さんを知らない人もいるかもしれませんが
自分は見城徹さんが魅力ある人なので
ここまでミリオンヒットを重ねることができたのだと思っています

では、見城徹さんの何が魅力なのか?
それはこの本を読むことで理解できると思います

魅力あふれる熱い言葉のオンパレード!

それではご紹介!

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はじめに

読書とは「何が書かれているか」ではなく「自分がどう感じるか」だ

自己検証、自己険悪、自己否定の3つがなければ、人間は進歩しない
自己検証とは
自分の思考や行動を客観的に見直し、修正すること
自己険悪とは
自意識過剰さや自己顕示欲を恥じ、自分のずるさや狭量さ、怠惰さに苛立つこと
自己否定とは
自己満足を排し、成長していない自分や、自分が拠って立つ場所を否定し、新たな自分を手に入れること

僕は今でも、毎日のように自己険悪を繰り返している
「あんなこと言われなければよかった」とくよくよする
いつも寝る前には、その日一日を振り返り、悶え苦しみ
そして、その苛立ちを振り払うかのように
トレーニングで身体をいじめ抜いたり
経営や編集の仕事に没頭する

これらを忘れるようなことがあれば
生きている価値がないとさえ思う
自分が駄目になっていく恐怖
老いていく恐怖と常に戦ってこそ
僕は僕であり続けられる

そうした感情を味わえるのが読書
自分の人生が生ぬるく感じるほど
過酷な環境で戦う登場人物に出会える

その中で我が身を振り返り
きちんと自己検証、自己険悪、自己否定を繰り返すことができる
読書を通じ、情けない自分と向き合ってこそ
現実世界で戦う自己を確立できるのだ


僕の人生を切り開いてきた本

僕は、これまで数え切れないほどの本を読んできた
心を動かされた本の種類は千差万別だが
共通しているのは、
僕の人生を切り開き、現実と戦う力を与えてくれた点だ


本質的なものを読め

仮に本を選ぶアドバイスをするとしたら
人間や社会の本質が書かれている
古典と言われる文学や神話をおすすめしたい

とにかく読み始める
途中でやめたとしても
必ず何かが心に残る
読書というのはそういうものだ

罪と罰(ドストエフスキー)には
肥大化した自意識、自己矛盾、救済といった
人間を構成する基本的な要素がすべて含まれている

神話には
人間の基本的なパターン(心理や行動)がすべて含まれている


知識を積み重ねてもしょうがない

さまざまな情報を持っている人を「教養ある人」と捉えることに違和感を覚えている
教養とは、単なる情報の羅列ではない
人生や社会に対する深い洞察
言い換えれば「思考する言葉」にほかならない

情報の断片(たくさん読むことがいいことだ)を積み重ねるより、そこから何を感じたかのほうが重要だ
情報の断片は、検索すれば簡単に手に入る
それよりも自分の心揺らぐ瞬間を発見し、思考の軸とすること
それこそが教養

経営者やビジネスパーソンの中には
「自分は読書家だ」と自負していても
話にまったく深みのない人がいる
読書を単なる「情報収集の手段」として捉え
ビジネス書や実用書ばかり読んでいると
こうした状況に陥りがちになる

ビジネス書や実用書には「結論」しか書かれてない
もちろん仕事のための必要な情報を本から取得することは悪いことではない

僕が考える読書とは
実生活では経験できない
「別の世界」の経験をし
他社への想像力を磨くことだ
重要なのは
「何が書かれている」ではなく
「自分がどう感じるか」


血肉化した言葉を獲得せよ

苦しいほうに身をよじり、自己検証能力を磨け

人間が何かを達成するには地獄の道を通らなければならない
どんな美しい理想を掲げても
実際に成し遂げるためには数多の苦しみ、困難がある
何かを得るためには、必ず何かを失う
代償を払わずして何かを得ることは不可能だ

読書をすれば無数の人生を体感できる
読書を掲げ散っていく主人公に心を通わせる
そうすることで社会の中での自分を客観的に見ることができる
自分はなんて生ぬるいんだ
と現実を叩きつけられる
つまり「自己検証能力」が高まるのだ

この力は、一朝一夕に身につくものではない
地道な読書によって暑くなっていくし
人生において、理不尽を味わったり、地獄を経験すればするほど
強くなっていくものなのだ


現実を戦う「武器」を手に入れろ

ヘミングウェイ「勝者には何もやるな」

ヘミングウェイは老いてだらしなくたるんでいる身体に絶望して
ライフル自殺した
それに触発されウェイトトレーニングに傾倒した
「身体が締まっていなければ、意思もたるんでしまう」と考えたからだ
苦しいトレーニングの最中
僕がつぶやいていたのは「勝者には何もやるな」という言葉
身体をビルドアップすることは
自分が苦しんだぶんだけ必ず成果が出る
仕事に比べてなんとわかりやすいことか
トレーニングを終え
「これでまた、自分は戦える」と思ったときの充足感は
何者にも代えがたい


編集者の武器は「言葉」だけだ

売れるコンテンツの条件は、オリジナリティーがあること、極端であること、明解であること、癒着があること


努力は圧倒的になって初めて意味がある

よく僕は「圧倒的努力をしろ」と言う
「圧倒的努力ってどういうことですか」と聞かれるけど
圧倒的努力とはそういうことだ
人が寝ているときに眠らないこと
人が休んでいるときに休まないこと
どこから始めていいかわからない
手がつけられないくらい膨大な仕事を
一つひとつ片付けて全部やりきること
それが圧倒的努力だ
努力は圧倒的になって始めて意味がある


実践しなければ読書は読書じゃない

「人は自分が期待するほど、自分のことを見ていてはくれないが
がっかりするほど見ていなくはない」
ちょっとした成果では周りは気づいてくれないかもしれない
しかし、粘り強くいい仕事をし続ければ
必ず誰かが見てくれているものなのだ

リスクとは絶対に不可能なレベルに挑戦することを言う
そうでなければリスクとは呼べない
また、それくらい無理なことをしなければ
鮮やかな結果など出ない
鮮やかに結果を出していれば、それはブランドになる
ブランドになりさえすれば、後からビジネスも金も人もついてくる
鮮やかな結果が百、千と重なったときに
その人は伝説になる


旅に出て外部に晒され、恋に堕ちて他社を知る

旅の本質とは
「自分の貨幣と言語が通用しない場所に行く」という点にある
貨幣と言語は、これまでの自分が築き上げてきたものにほかならない
それが通じない場所に行くということは
すべてが「外部」の環境に晒されることを意味する
そうした環境では自己愛が成立し得ず
裸形の自分がさらけ出される
必然的に自分と向き合わざるを得ない
つまり自己検証、自己嫌悪、自己否定を余儀なくされるのだ
だから僕は、旅ほど人生を改変することに作用するものはないと思う


血で血を洗う読書という荒野を突き進め

そもそも僕がなぜここまで仕事に没頭するかといえば
死の虚しさから逃れるためだ
いつか来る死の恐怖を振り払いながら勉強し
仕事をしてきた
その思いは40代、50代を過ぎ、60代も終わりに差し掛かっている今
存在感を増しつつある

もし人間が死ななかったら
我々が抱えているほとんどの悩みは雲散霧消する
仕事でうまくいかなくても
次のチャンスは無限にやってくる
しかしそれと引き換えに
今を全力で生きることもなくなり
何かを果たそうとするモチベーションも
達成による歓喜や感動もなくなる
ただ単にフラットな日常が流れていくだけだ
それが人間の生と言えるだろうか

現実の我々は
死に向かって一方通行に進んでいる
明確な期限が定められているからこそ
限られた時間の生産性を高める必要が生じ
貨幣や法律といった社会システムができた
同時に、死の恐怖はさまざまな作品や思想をもたらした
我々が生きている世界は
死によって規定されていると僕は考える

死の間際に
「あれをやりたかった」
「これをやりたかった」
と後悔すると思う
しかしその後悔を少しでも減らすために
早朝に起き
身体を鍛え上げ
休息なく働き続けるのだ
死の瞬間を迎えるとき、僕は何もかも失っているかもしれない
しかしどんなに貧乏で、どんなに孤独だったとしても
僕が◯だと思えば◯だ

結果が一つも出ていないで語る「社会や人の役に立つのが夢だ」は豚の餌にでもなればいい
悪戦苦闘して匍匐前進している人達は決してそんな言葉を口にしない
何かを目指す者は「地獄」と「悪夢」を身をもって生きたらいい
結果はそこからしか出てこない
夢や希望を語るのは簡単だ
語り始めたら、自分が薄っぺらになる
野心も同じだ
自己満足でしかない
そんなものは捨てたらいい
そんなものと無関係に生きようとしたとき
人は匍匐前進の一歩を踏み出している
日々を自己検証しながら圧倒的努力で生きる
やがて結果が積み上がる
目指していたものに手が届く
実現する
そのとき、静かに噛みしめるように、これが自分の夢だったんだと語ればいい

同様に「成功」という言葉も大嫌いだ
「成功」とはプロセスとして
そのときの一つの結果にすぎない
「成功」かどうかは自分の死の瞬間に自分で決めるものだ
それまでは全部途中経過だ
自分が最後の瞬間、微かにでも笑えるなら
その人の人生は「成功」なのだ